三谷龍二

三谷龍二 展覧会スケジュール

10月18日(土)→ 26日(日)
「Contained Vessels」
Nalata Nalata(New York)
This October, Nalata Nalata presents Contained Vessels, a solo exhibition of wooden containers by Ryuji Mitani. For decades, Mitani has explored how craft can exist not in the realm of the extraordinary but in the flow of ordinary life. His focus is on vessels that may appear modest yet bring rhythm and ease to daily living.

The collection includes urushi lacquered lidded cups made exclusively for Nalata Nalata, a round tiered box reminiscent of the jubako, and containers for tea, coffee, butter, spices, cutlery, toothpicks, stationery and more. Each work reflects Mitani’s belief that craft is more than function. It is a dialogue with the past, an attunement to material, and a response to the everyday rituals that shape the texture of life.

Nalata Nalata HPより



Exhibition Dates:
October 18 – October 26, 2025 (Wednesdays to Sundays)

Opening Reception:
Saturday, October 18, 1:00-5:00PM


- Nalata Nalata
2 Extra Place
New York, NY, 10003

10月4日(土)→ 11月16日(日)
「3 materials 鉄 硝子 木 ―共にあることのかたち」
飛騨産業 遊朴館
グランドオープン記念企画展
グランドオープンを記念して、三谷龍二監修による企画展『3 materials 鉄 硝子 木―共にあることのかたち』を開催します。木の三谷龍二、鉄の金森正起、硝子の小澄正雄。文字通り異なる素材を扱う三人の作家が、共同作業によっていくつかのプロダクトをつくるというユニークな展覧会です。年齢もジャンルも異なる三人の作家が互いの仕事に対する深い信頼のもとに、集い語らい形にしていったひとつの作品は、ものづくりの未来への静かな提言といえるかもしれません。なお、会場ではこれにあわせて、三谷龍二がデザインしたHIDAの新作家具も披露します。

飛騨産業 HPより




今回は、鉄、硝子、木という三つの素材を扱う作家が、共同でものをつくるという試みでした。きっかけは異素材の組み合わせ、というお題をもらったこと。それで何か一緒に作ったら面白いものができるだろうな、と思えるお二人に声をかけました。
 共同制作で生まれたもの──たとえば、硝子の蓋と木の身を組み合わせた小さなケース。漆の柄に銀の持ち手を付けたステッキ。硝子のウイスキー瓶とグラスを、オークの箱に収めたウイスキーボックスなど──これらも一人の作家だけでは生まれなかった、「取り合わせ」によるものたちでした。異なる性質をもつ素材、異なる工程によるものづくりが共労して、一人では作れないものを作る。誰も完成図を描けないまま、でも委ね合い、応答し合いながら、ボンヤリとしたゴールを目指す。
ちょっと面倒くさい、この作業を通じて、そういえばこのような制作のあり方は、近代以降に定着してきた「創造者=作家」という像とは、ずいぶん異なるものだと感じました。個人の意志によってゼロから何かを生み出す、という従来の作家像とは異なり、素材や他者との関係性のなかに身を置き、互いを信頼しながら、対話するようにしてかたちを見出していく。これは「自己表現的」というより、「応答的」と呼ぶべきものづくりの方法だと思ったのです。

そういえば、日本の文化にはこうした応答的な美意識が古くから息づいてきたことが思い出されます。たとえば連歌。一人の詠者が詠んだ句に、別の誰かが応じ、さらに次の者がまた重ねていく。その都度、前の言葉に耳を澄まし、自分の声を置くことで、全体の流れがかたちづくられていく作り方。あるいは茶道においても、道具や器は個として完結するものではなく、季節や場のしつらえ、客人との関係のなかで取り合わせられ、意味を帯びていく。そこには、応えることの繊細さと、共同性への信頼があるように思います。

こうした「共にある」ことを受け入れるものづくりの態度には、少し引いた場所から見れば、人間中心的な、自己表現としての創造とは異なる、もうひとつの世界の見方、接し方が内包されているように見えてきます。自然や素材を「制御すべき対象」としてではなく、「応答すべき他者」として尊重し、関係を築いていくという態度。それは、地球環境との共生や、分断の深まる世界に向き合うあり方とも、どこかで重なるように感じるのです。

きっとものをつくるとは、自己を語ることではなく、耳を澄まし、この世界に対して、手で何かを差し出すこと。世界の片隅に生きながら、それでも精一杯返答し続けていくこと。それが、僕らにできることなのかもしれません。

三谷龍二



会期:2025年10月4日(土)〜11月16日(日)
   (水曜・第3木曜休館)
開館時間:10−18時
入場料:無料
会場:遊朴館 HIDA GALLERY 2Fギャラリー(岐阜県高山市上一之町26)
主催:飛騨産業株式会社
監修:三谷 龍二
空間デザイン:中村 好文・小泉 誠
展示什器デザイン:陳 瑞憲
特設サイト:https://hidasangyo.com/exhibition/3materials/



【トークセッション】
第1部『3 materials』
13:00〜13:50
木 鉄 硝子、という異なる素材を扱う工芸作家が、共同作業によるものづくりに取り組んだ「3 materials」展。参加した三人の作家によるクロストークです。
登壇者:
三谷 龍二(木工作家)
金森 正起(金工作家)
小澄 正雄(硝子作家)


第2部『遊朴館 HIDA GALLERY という場』
14:00~14:50
グランドオープンを迎えた新生遊朴館。この場を通じて目指すものやその可能性について、改修に携わった建築家・デザイナーとともに語り合います。
登壇者:中村 好文(建築家)
小泉 誠(家具デザイナー)
岡田 贊三(飛騨産業株式会社 代表取締役会長)
ファシリテーター:岡田 明子(飛騨産業株式会社 代表取締役社長)


日時:2025年10月4日(土)
会場:飛騨高山まちの博物館(岐阜県高山市上一之町75)
定員:100名(参加無料・要予約)
予約:https://reserve.peraichi.com/r/b55ceb00よりご予約ください










7月19日(土)→ 8月24日(日)
「生活工芸展2025」gallery yamahon
伊賀のギャラリーやまほんで、恒例になった「生活工芸展」がはじまります。
やまほんの、広く生活工芸を捉え、視野を開いていく作業は、大切なものだと思います。

三谷 龍二



本展は「生活工芸展 2025」と題し、伊賀市内の三会場 --入交家住宅・史跡旧崇広堂・ギャラリーやまほん -- にて、全国で活躍する68名の工芸家による作品の展示・販売を行います。ギャラリーやまほんが主催するこの展覧会も、第8回を迎えることとなりました。作り手の言葉から、作家の思考や感覚に触れ、あらためて工芸の魅力を感じていただく企画展「作り手の言葉」。今年のテーマは「作り手の愛用品 --湯呑」。日々手を動かし、ものづくりに向き合う作り手たちが、自らの暮らしの中で長く使い続けている器と言葉を通して、皆様にとっても生活の中にある美しさを見つめ直す機会となれば幸いです。

gallery yamahon HPより



詳しくはgalley yamahonのHPをご覧ください。
- gallery yamahon
三重県伊賀市丸柱1650
tel:0595-44-1911

5月24日(土)・25日(日)
六九工藝祭 2025
毎年5月、クラフトフェアには全国の作家たちが集い、六九工藝祭には各地のギャラリーが集います。
この企画は、これまで日本の工芸を駆動してきたのは、作る手と、それを選択する眼の両輪であった、という観点から、2012年より開催しているものです。

「不完全」展
24日(土)10:00-18:00
25日(日)10:00-17:00
【出品者】
三谷龍二・猿山修・皆川明・オオヤミノル・山本忠臣・竹俣勇壱・小林和人・前田大作
【会場】
松本アートセンター2F 小スペース

日本人は「満月」ではなく「雲間にかくれた月」に、
「大輪の花」よりも「散りゆく花」の美しさに魅力を感じてきました。
かたちあるものはいつか消える、そのような諦念が心の底に沈んでいて、
だから完全な姿ではなくむしろ儚いもの、
不完全なものへと心寄せてきたのでしょう。
展示されたものは、他人から見たら取るに足らないものかもしれません。
でも、彼らはなぜかそれに心惹かれ、
それぞれがずっと身近に置いてきました。
小さな欠片(不完全)への想いの深さ、
そしてそこから喚起される広い世界をお楽しみいただけたらと思います。

三谷 龍二



トークイベント 「不完全」 
24日(土)18:00-20:00(17:30受付開始)
会場:松本アートセンター2F 大スペース(定員70名)

第一部:朽ちるゆくへ(聞き手/皆川明)
金森正起・尾込真貴子 ・淡嶋健仁 ・三谷龍二

第二部:不完全(聞き手/皆川明)
竹俣勇壱・小林和人・三谷龍二

参加費:¥2,500(税込)
mina perhonen HPのonline storeにてお求めいただけます。


アーティストキュレーション vol.03
「朽ちるゆくへ」 キュレーター:金森正起
出品者:尾込真貴子 淡嶋健仁
会場:旧油三洋裁店 10:00-17:00


4月19日(土)→ 29日(火・祝)
※水曜 定休
「Thin Things Song - うすいものたちの歌
 なにげないひびのために、ふつうでちょうどいいもの」
koota matka(岩手)
(minä perhonen HPより)
うすいというのは、変化の激しい非日常でなく、単調で、薄い日常のこと。
ものと暮らしの繋がりは、縷々として日常に溶けこみながらいつもそこにあるものとして、三谷さんにより表現されています。

本展に並ぶ作品は、無骨で丈夫な民藝的木工に対し、薄くて、軽やかな木工品。
会場では、三谷さんの著書「手の応答 − 生活工芸の作家たち」の中で綴られた一節を作品と併せてご覧いただきます。
ささやかに響きあう想いを感じながら、ゆっくりとした時間をお過ごしください。
会期初日には、三谷さんと皆川 明によるトークイベントを開催いたします。あわせてお楽しみくださいませ。


作品からは “静けさの中にある微かな音” が聴こえてきます。
騒がしさの中ではかき消されてしまうような、手から生まれた小さな鼓動は、
暮らしと向き合う眼差しによって、作品と生活が共鳴することを伝えてくれます。
その佇まいは、暮らしの背筋を伸ばしてくれたり、日々の小さな喜びに気づかせてくれます。
今回の「Thin Things Song - うすいものたちの歌」が、
三谷さんの物づくりと、暮らしへの想いに触れていただく機会となりましたら幸いです。

皆川 明



作家在店日:4月19日(土)

*一部の作品は抽選販売となります。詳細は会期中に店頭にてご確認下さいませ。
*多くのお客様に楽しんでいただけますよう、購入制限を設けさせていただきます。
*4月19日(土)、20日(日)13:30までのご入店は予約制となります。詳細はミナペルホネンのホームページをご覧ください。

- koota matka
岩手県盛岡市紺屋町4-5
お問い合わせ:019-601-8637




3月29日(土)→ 4月6日(日)
「三谷龍二 木工展示会」
小慢(台北)
日本著名的生活工芸木工作家三谷龍二先生即將於三月在台北小慢舉辧個展。

8年前華山舉辦的13位日本生活器物展,前二年的台中由鉅展,及數次在台北小慢的個展,已擁有許多的愛用者粉絲了!
相信買回家的朋友們已把木作深植在自己的生活中,因為「它」,平靜、質樸,富有美感的生活油然而生。

「生活工芸」是在日本1990年泡沫經濟後興起。那時的日本交替時期剛好是我求學階段。從每人手持名牌包包衣服,外食,反思是否該過一種更質樸的生活,於是回歸家庭,喜歡在家吃飯煮飯,使用器物的比例升高,因此掀起生活工芸的浪潮,直到現在。

三谷先生
我們認識多年,也造訪他位於松本,遠眺群山,蘋果園旁的一棟木造房內。還有一隻可愛的小狗陪伴。
每日早上,他的太太順子會準備豐富美味的早餐。曾經在東京,京都小慢習茶多年的她也泡了一手好茶。三谷先生則在一旁欣賞順子小姐泡茶的儀軌。三谷先生則喜愛在早餐後手沖咖啡,這些茶道具,咖啡等器物皆來自他的手作。溫暖而質樸優雅。

這次在台北小慢的個展 除了生活器物之外 也有他近年來的雕塑,繪畫作品! 也邀請他本人親自事茶,咖啡 -起與他相約 他的「日日好日」。

小慢 HPより



展期:3/29 (六) - 4/6 (日)
時間:13:00 - 18:00
地點:小慢

展覽首日需予約,開放時間為17:00 - 19:00
- 歡迎點擊連結報名

【開幕活動 三谷龍二 日々生活「茶とコーヒー茶話会」】
本次特別邀請木工作家三谷龍二親自擔任茶主人,搭配wen experience季節甜點。
日期:3/29 (六)
時間:13:00 - 14:30、15:30 - 17:00
地點:台北小慢
費用:NT 2,000 / 位

- 歡迎點擊連結報名




1月11日(土)→ 19日(日) ※火・水曜 定休
「case」
CORNER(京都)
いつまでも残しておきたい手紙を、大切に仕舞っておく文箱のようなものが欲しいと思った。 好きな豆大福がきれいに並ぶ、蓋付きの菓子箱が欲しいと思った。 毎朝淹れるコーヒー用に、ペーパーフィルターを収める箱があったらいいと思った。 器は、一器多用で、いろいろに使えた方がいいと思うのだけれど、 一方で、仕舞うものにぴったり合わせた収納道具には、 誂え服のような、特別の気持ちよさがあるものだ。 昔からうるさくいわれた「寸法」の意味は、このことなのだと思う。 綿棒、バター、小枝という名の好きなお菓子、名刺、などなど。 なかに入るものに寸法を合わせ、機能を特化した数々のcaseを作りました。

三谷 龍二



【作家在廊日】1月11日(土) ※抽選による完全予約制

一部の作品は、抽選販売となります。詳細は会期中に店頭にてご確認ください。

- 詳細・ご予約はこちらをご覧ください

- CORNER
〒604-0912
京都府京都市中京区樋之口町465-2










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